いわずもがな、この映画は大スターであるエルヴィス・プレスリーの人生を描いたもの。
彼の曲を聴いたことはあるけれど、詳しく知らなかった私。家族からの、見たい!の要望に応えてレンタルしてみました。

【あらすじ】
エルヴィスは幼いころに極貧の黒人街で生まれた。その後、黒人音楽であるブラックミュージックを吸収しながら成長していく。あるライブでパーカー大佐と呼ばれる謎の剛腕プロデューサー、トム・パーカー大佐に出会い、世界的パフォーマーとなっていく。
【感想】
「ボヘミアンラプソディ」以降、伝記映画が増えたなと感じてます。流行りなんだろうな。
映画自体は3段階あって、①エルヴィスの幼少期から大佐と出会うまで ②大佐と出会ってから世界的スターとなっていくまで ③エルヴィスの晩年まで に感じました。
①エルヴィスの幼少期から大佐と出会うまででは、すごくエルヴィスの音楽的ルーツがよくわかるなと。極貧の子供時代、人種の分断が大きかった時代であるなか、エルヴィスは黒人街で育ち、街中にパワフルなブラックミュージックが流れてます。友人たちももちろん黒人。
そして、大佐と出会うライブシーンがすごく印象的!特徴的な骨盤ダンス、なんだか妙に興奮し始める女性たち。呆然とする男性たち。エルヴィスの魅力で、もう女性が老いも若きも魅了されて叫びだす!笑。こんなライブ行ってみたいなー。当時の衝動が伝わってくるなと思いました。
②大佐と出会ってから世界的スターになるまでは、あちこちで歓迎の嵐。でも、エルヴィスを否定する声も出てくるし、海外に行きたいのに大佐は行かしてくれない。新しい風として、ビートルズなども登場してくるし、どんどん停滞していく。
そして、ここらへんから浮彫になるのが、プロデューサーであるトム・パーカー大佐の悪辣ぶり。マージンを50%もとるばかりでなく、エルヴィスのアンチのグッズを作ったりと、どんどんエルヴィスの人生を搾取していきます。トム・ハンクスの演技が光る!ほんとに嫌な人物です。これが実在してた方だと思うと、まさに守銭奴と呼びたくなる。
③エルヴィスの晩年、これはまさに孤独。信頼していた大佐を信用できなくなり、追い込まれ、でも最後は大佐のもとに戻ります。なのに、大佐は賭け金の補填のためにエルヴィスをホテルのショーの専契約を結びます。これで、エルヴィスは完全に籠の中の鳥。自由に羽ばたけるはずの人気・実力を持ちながら、契約に縛られ、大佐に搾取されていきます。
最後は、本人映像。マイクも持てないエルヴィスがそれでも歌う様子です。ここで、一瞬映像なのか、エルヴィスを演じたオースティン・バトラーなのか、分かりませんでした。それほど、オースティンの晩年の演技はよかった!!
【まとめ】
この映画は、語り部がプロデューサーの大佐であり、いわゆる「信頼できない語り部」となっています。最後に大佐がエルヴィスに対する語りをしますが、ただの言い訳にしか聞こえません・・・。
エルヴィスという名前を知っているけど、何をした人なのか知らない、という方、見てみると面白いかと思います。
私はエルヴィスがどんな人なのか知らなかったので、こういうスターがいたのだということ、そして大佐との関係性に注目してみていました。途中、場面展開が早くわかりにくいところもあったので、私的には☆5中の3くらいです。
【そのほか】
監督:バズ・ラーマン →ムーラン・ルージュ、華麗なるギャッツビーなど
主演:オースティン・バトラー →ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドなど
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